高知柏ライオンズクラブについて
高知柏ライオンズクラブは、高知桂ライオンズクラブをスポンサークラブとして、1977年2月20日、高知市鷹匠町の三翠園で誕生しました。高知市は、元山内家土佐24万石の城下町。三翠園は藩公の下屋敷、サツキツツジの庭園で有名な散田邸であります。山内家の家紋は「三葉柏」「五・三の桐」「丸に白一、黒一」の三通りありますが、三葉柏が一番ポピュラーであります。三葉柏の由来については諸説ありますが、一豊公がまだ織田信長配下の頃、越前朝倉攻めの折、僅か200石とりで旗、指物のない身分とて、代りに柏の枝を背中にさして大いに奮戦、戦いの終ったあとでは柏の枝は葉三枚を残すのみであったというのが通説であります。
安定感とともに、よく均整のとれた三葉柏の紋様は、日本の紋所の中でも優雅にして幾何学的な紋所であります。旧県立海南中学校(前身は土佐藩校、海南学校)の校章は三葉柏の地に「中学」の文字を、また旧制高知高等学校は同じく三葉柏の地に図案化された「高」の文字が浮かされていました。三葉柏は高知という土柄を代表するシンボルマークともいえましょう。クラブの所在地。クラブの誕生地。ともに三葉柏にゆかりのあること。さらにスポンサークラブ「桂」との関連性であります。桂はわが国特産のカツラ科の落葉喬木。腐りにくい良質材ではあります。柏はブナ科の落葉喬木。樹皮、材ともに利用されています。何れも相似た喬木「桂」と「柏」は共に手を携えてライオンズ発展のため邁進しようという「願い」をこめて、数ある候補名の中からとくに選ばれて「高知柏ライオンズクラブ」と命名されました。